• Kumi Umuyashiki

不完全

最終更新: 1月5日

このブログのタイトルを何にしようかなと、しばらく考えていました。

不完全。

パーフェクト(完璧)ではないこと。

何回か、頭の中で唱えてみる・・・。


数日前から、カナダで仏教と瞑想を教えていたマイケル・ストーンの動画をいくつか見ている。彼の語りはどの動画を見ても、何度見直しても、完璧なのです。


完璧とは、ひとつも欠点がなく、完全であること、と定義されます。


マイケル・ストーンは、マインドフルネスについて、執着について、慈悲について、仏教の公案について、穏やかに、理路整然と、非の打ちどころのない説明をしてくれています。


彼のその魅力に惹きつけられ、その完璧なスピーチが、あまりにも完璧すぎるので、私は何度も見てみては、完璧すぎるところに、違和感があった・・・。


世界的に有名であった彼には双極性障害(躁うつ病)があり、ドラッグの乱用で突然死したことを知っている私の先入観のせいで、彼のスピーチをそのように捉えてしまっているのだろうか。


マイケル・ストーンは短い動画の中で、同じ表現を、まるで音楽みたいに優しく何度か繰り返しながら、慈悲深くあるようにと語りかける。


その彼に双極性障害があったことは、彼が亡くなるまで、家族以外の人には知らされていなかったらしい。家族の中でも、それを知っていた人はほんの数人だったとう。


特に亡くなる前、薬の影響で精神的に不安定になった時には、そのために揺れる気分に振り回されて、いったいどの状態が真実なのかもわからない中、4冊の本を同時に執筆し、国際的に活躍しながら、教えを説いていたという。


彼の動画を見ると、そんな様子は、ひとつも見受けられない。


"この世は驚くほど美しく、同時に完全に破滅的だ"

"その世界が僕たちの助けを求めている"


彼はきっと多くの人を救ったかもしれないけれど、彼自身の苦悩は、ほとんど誰にも語っていなかった。


マイケル・ストーンのスピーチは、どのスピーチを聞いても、完璧で、完璧すぎて、私はここ数日、どこか不完全なところがあって欲しいと、いくつかの動画を何度か聞いていたのだけれど、不完全なところが見つからなくって、なんだかそれが、ちょっと辛かったのだ。


そして私には、彼の言っていることが、きっとできそうにない。


ヨガや瞑想をやっていると言ってみたり、ひいてはそういうことが仕事になっていたりすると、人間が出来ているとか、穏やかなはずだとか、そんなイメージを持たれることがあるけれど、私の場合は、ちっとも出来た人間じゃない。

家では「ボス猿」と呼ばれることもあるくらいカリカリしてる時もあるし、ヨガとか瞑想しないと穏やかになれない(心を整えられない)のでそうしてるのであって・・・。


そもそも人間が出来ていて、穏やかな人だったら、ヨガも瞑想も必要ないんじゃないかって思うのです(あくまでも、私のことで、他の人はどうかわからないけれど)。


ヨガに参加してくださっている人たちの前でも、そういう、ちょっと半端な自分で良いと思っている(完璧の反対語は、不完全、半端、ずさん、だそうです)。

日常の中で、そんな、悟ったような人にはなれるほどの器量がない。

きっと私の家族との日常を知っている人は、まったくその通りだと、笑うはずだ。


私の個人的な思いだけど、ヨガをしていても瞑想をしていても、良い人になろうとなんてしなくても良いし、別のどこかに到達する努力もしなくても良いし、ただ、ヨガとか瞑想をすることで、体とか心が少しの時間だけでも楽になったな~って体験があれば、それで充分だと思うのです。


色々と、失敗を繰り返したり、自分の中にある傾向に気づいていったりしながら、頑張って変化を起こすのではなくって、そんな自分がいるのだねと、気づくことだけで、もう本当に充分なんだと思うのです。


金魚の日常

2017年7月に世界的に有名な仏教徒でヨガの練習者であるマイケル・ストーンは、鎮痛剤のフェンタニルを多量摂取して亡くなりました。北米では中毒者や死亡者を多く出している社会問題となっている薬で、ストリートで購入することができます(他のドラッグのように)。


マイケル・ストーンはフェンタニル中毒者だったわけではなく、医者から双極性障害の薬を処方されていたが、その頃は薬が合っていなかったか、持っていなかったためか、何等かの理由で、その日はじめてストリートでフェンタニルを購入し、その日の夜に亡くなりました。


私のカナダの友達が号泣していたのを覚えています。

私はその頃、マイケル・ストーンのことは知らなかったのですが、最近ちょっとしたきかっけがあり、彼の動画に触れました。


マイケル・ストーンの動画


Mindfulness and concentration


The heart of non-attachment


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