• Kumi Umuyashiki

自主隔離中・・・

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の蔓延で世界中が混沌としている中、

3月25日にカナダから日本に帰ってきました。


なるべく人に触れ合わないように、成田空港でレンタカーを借りて、8時間運転し、三重に戻ってきました。


現在は自主隔離生活をしています。


4月8日までは、三重県内の、とある会社の一室を借りて、そこで隔離生活をしています。

今の日本にとって、カナダは自主隔離の対象国ではないのですが、海外から様々な人に触れ合いながら帰国したので、14日間、隔離をするのは、当然のことだと思っています。


ここは台所もなく、お風呂もシャワーもありません。

そこで14日間生活するのが苦にならないのも、カナダの離れ島で、とても不便な日々を送った経験のお陰様だと思います。

14日間シャワーがなくても、今の季節、全然気になりません。

髪の毛は、洗面所で3日に1回洗えば良いし、体は綺麗に拭くこともできるので、大丈夫。

バケツがあるから、体を洗いたい時はバケツを使う。

外出もしないから、汗もかかないし。

綺麗にしておくことは、不可能ではありません。


自主隔離、と言いますが、完全に隔離して生活するのは、正直無理です。

台所がないので、家族に事前に届けてもらったものを、朝、簡易コンロで適当に調理して食べています(ゆで卵くらいですが)。冷蔵庫もないので、発泡スチロールのクーラーボックスに氷を入れて冷蔵庫代わりに。氷は数日は解けません。

お昼はどうしても、買いに出ないとありません。マスクをしてなるべく人に触れ合わないように、近くの小さな店で、おにぎりなんかを買っています。

ここ以外のお店には行きません。

夜は家族がお弁当を届けてくれていますが、感謝と共に、とても申し訳ない気持ちです。

家族に届けてもらったものは、すべてドアの外に置いてもらって、その人が去ってから、その物を部屋の中に移動させます。


隔離4日目、帰国の旅路で溜まってしまっていた洗濯物があり、近くのコインランドリーに一度だけ行きました。

とにかく、接触する人の数を減らす。

どうしても出かける場合、行先は限定する。

あとは、ずっと屋内に留まる。

"Stay at home" --- 外出禁止生活。 それが、カナダでの、コロナ対策のための、指示でした。


カナダのコロナウイルス対策はとても厳しく、まだ感染爆発はしていませんが、

感染を促すような行動をした人は、最大で7800万円、禁固3年の刑が科されます。

カナダ国民は一丸となって、ウイルスから人々を守ろうとしていました。

その影響があって、帰国してから、日本の平和な感じに戸惑いながらも、

自己隔離しないことは、あり得なかったのです。


帰国後そんな生活ですが、毎日楽しくやっています。

娘と一緒に隔離していて、毎日娘にヨガを教えてます。

ふたりとも、とても元気にしています。 わたしは2018年3月に体調を崩し、本格的に体調を戻すつもりで、2019年に家や車を売って、現金を作り、カナダに数ヶ月移住しました。

(カナダに家族がいるので)。

持ち物がスーツケース4個くらいに収まるくらいの量に減り、カナダの離れ島、人口100人の村で暮らしていました(島の自然が体にとても良かったのです)。


移住して半年くらいした頃に体調がかなり戻り、3月に日本に帰国することを決めたのでした。

すると今度は、新型コロナウイルス感染症が蔓延。

帰国後14日間の自主隔離・・・。

日本でも再び、スーツケース暮らしが始まりました。

スーツケース暮らしをして気づいたこと。

わたしの生活にはいらない物が、沢山あったということ。

洋服も多くはいらない。お風呂も毎日入る必要はない。プラスティックのタッパー類なんて買う必要はない。食器も少しあれば良い。食器洗剤もいらない。洗濯も毎日する必要はない。車がなくても困らない。簡易コンロが1つあったらありがたい・・・。

カナダの離れ島では冬の間、島を出るための船が故障して島から出られなくなったり、停電になっても電力会社が修理に来るのに2日かかったり、小型飛行機が霧で着陸できなくなって家に帰れなくなったり、毎日雨雨雨で、行くところが一個もない数ヶ月を送ったりして、不便だった。でもそのお陰で強くなり、気づいたことが多くありました。


この大雪の中、家は停電。薪ストーブでお湯を沸かした。


3月、帰国前のことですが、カナダの環境はあっという間に変わってしまいました。

その様子をここに紹介したいと思います。


新型コロナウイルスに対して、日本と世界との対応が大きく異なるので、随分戸惑いました。

日本と世界、どちらが良いのかは、分かりません。

わたしはたまたま、日本とカナダの両方にいてしまったので、その違いを顕著に体験してしまいました。



● 2月末~3月頭

わたしがまだカナダの島で生活をしていた頃。日本でダイヤモンドプリンセス号の問題があり、日本の人々がイベント自粛をしたり、トイレットペーパーを備蓄したりし始めていたような記憶があります。

その頃カナダでは、新型コロナウイルス感染症が話題にあがることもありませんでした。

日本は学校を休校にしたりイベント開催を中止したりして、頑張ってコロナ対策しているように伺えました。

● 2月28日~3月9日

島からノースバンクーバーへ移動。

3月9日まで、何も気にせずにヨガのスタジオへ通う。ヨガのクラスは毎回ほぼ満員。消毒もなく、換気も特になく・・・。今まで通りのクラスを行っていました。


● 3月10日

近所の老人介護施設で、コロナウイルスのために亡くなられた方がいました。

その直後、カナダの首相の奥さんがイギリスから帰国し、コロナウイルスに感染していることが分かりました。そしてカナダの首相自身が自主隔離をし、早急にコロナ対応を始めたのです。


● 3月16日

最後の外食(息子と娘と)。

レストランで夕飯を食べることが社会的に不安になってきていました。

ヨガスタジオなども自粛に入り始めました。


ちなみにこの前日、アーユルヴェーダの先生に会う予定でしたが、安全を懸念してキャンセル。

3/14にも友人とディナーの予定がキャンセルになりました。

● 3月17日

レストラン、カフェの閉鎖。

テイクアウト(お持ち帰り)をしていないレストランはすべて閉鎖になりました。

お持ち帰りをしているお店は、お持ち帰りのみ注文を取って良いということでした。 

この日も、友人夫婦と会う予定が、キャンセル。

● 3月18日

バンクーバーで25年の歴史を持つ大手ヨガスタジオSempervivaが、コロナウイルスの影響で廃業(コロナはきっかけになっただけで経営難だったのでしょう)。ヨガインストラクターの友達は、無職になりました。


ソーシャル・ディスタンス(Social distance)が当たり前になりました。

「人と距離をおく」、という意味です。

スーパーで買い物をする際も、レジに並ぶ時は前後の人と2メートル間隔を開けなければならなくなりました。


この頃より、海外から入国するカナダ人、外国人「すべて」に、14日間の自主隔離を要請し始めました。

アメリカとの国境封鎖。流通以外の一般の人々は行き来ができなくなりました。



● 3月20日頃

政府は人々が森や川へ行くことも、禁止。

公園の遊具はテープでぐるぐる巻きにされ、子どもが遊べないようにしてあります。

ジョギングもやってはいけない、それは吐く息が激しく外に吐き出されるから、だそうです。

銀行も窓口はクローズ。

カナダの友達がインドのデリーから帰国できなくなりました。インドが全土封鎖したからです。インドから飛び立つ飛行機がキャンセルになりました。友達はインドの民宿からほとんど外に出ることもできません(今でも帰国できていません)。

● 3月20日~

カナダや他の国がすごいスピードでコロナ対策で変化している中、日本はちょっと雰囲気が違うことに戸惑いました。

これは、日本がうまくコロナウイルス対策が出来ているという証拠なのか?

オリンピック開催できるかどうかが決まるまで、一時停止していただけなのか?

世界で "Stay at home" と叫ばれていた時、日本で外食している人がいることが、信じられませんでした。

● 3月24日

散々迷った挙句、帰国実行することにしました。

バンクーバーの空港は、セキュリティでも、2メートル間隔で並ばなければならず、そのために、長い列ができていました(でも飛行機に乗ったら、隣同士に座るんだけどね・・・)。

● 3月25日

成田に到着。

日本ではソーシャル・ディスタンス(人と距離を置く)という店内放送も、表示も見られません。人々はすごい近距離で行動していて、戸惑いました。

日本は、わたしの知っているいつもの日本と、変わりがありませんでした。

(カナダはその変化が本当に顕著でした)。

日本の人混み。お店。レストラン・・・。

マスクをしている人は沢山いるけど、それ以外は、いつもと同じに見えました。

● 3月25日~26日

帰国した時間的にどうしてもその日に三重には帰れず、成田付近で一泊。

26日、レンタカーで三重に移動。

その道中、回転寿司も、ファミリーレストランも、すべてが普通にやっていました。

わたしがいたカナダの島は、人口100人でも外出を控えています。島のスーパーでもソーシャル・ディスタンスは実施されています。

(カナダは感染爆発も医療崩壊もしていません)。

● 3月28日

カナダには大学生の息子を置いてきた(カナダ人の父親といる)のですが、毎日本当にどこにも行けないようです(大学はオンラインでやっている)。

カナダのヨガの先生もほとんどがクラスをオンラインに切り替えています。

実際に生徒に会うヨガのクラスを開催している人はいません。

全米ヨガアライアンスからは、2~3日おきにメールがきて、特別にトレーニングをオンラインに切り替える許可が出ています(4月半ばまで)。


日本の様子は隔離中でよくわかりませんが、わたしがいる場所から見えるレストランは、普通に経営し、たくさんの人がまだ外食をしています。



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これが、わたしの3月でした。

帰国においては、毎日悩みました。

カナダの島は人がいないので、安全。島に帰ろうかな、と悩みました。

でもこの世界的危機において、日本に帰ってきたかった。日本にいたいと思いました。

帰ってきて良かったと思っています。


日本はこれからが、もしかしたら大変な時期なのかもしれません。


帰国して感じるのは、日本の清潔さと、日本人の人たちが、色々なことをきちんと管理する能力に長けているということ、天災が多いからか、危機管理への意識も高いこと、そして、思いやりのある国民だということ。ちょっと神経質すぎるくらいだけど、それが良いところでもあるということ。綺麗好きは、世界一番だと思う。


だから、その日本人の強みを使って、今回の危機も、きっと、乗り越えていけることと信じたいです。


英語に、Dignity という言葉があります。「尊厳」と訳されることもありますが、「気高さ」、「高貴さ」というような意味もあります。

世界は今までに経験したことのないような危機に直面しています。

ヨーロッパでは、この感染症が終息したとしても、もう二度と元の世界には戻れないと、人々は落胆しています。日本がその影響を受けないわけはないですし、この先日本だって、どうなるかわかりません。

その中で、どう生きるか。

その状態の中でも、どうぞ気高く、高貴でいてください。



ヨガは家の中でもできます。

わたしの今後のヨガのクラスですが、今のところ、開催について、時期などは決めかねています。もう少し様子を見てから、クラスのことは、決めて行こうかな、と思います。


4月10日以降になりますが、中高生の学校が休みになってしまったら、中高生に無料でオンライン英語レッスンを提供したいと思っています。


Stay at home - なるべく家にいることで、"Flatten the curve" = 感染の爆発カーブを穏やかにすることができます。なるべく家にいてください。



【補足】

2月頃、日本人のわたしはカナダで手洗いをしたり消毒をしたりして、とても神経質になっていました。その頃カナダ人の周りの人たちが、「心配し過ぎだ」と笑いました。

反対に、日本人の友達は、日本人がどれだけ頑張って感染拡大させないようにしているかを、諭すように教えてくれました。


3月になり、日本とカナダは逆転しました。カナダの人が今までに見たことがないくらい、神経質になりました。一丸となり感染拡大を防いでいました。

今度は日本の友達に、「神経質になりすぎるのは良くない」と言われました。


しかし日本もオリンピックの延期が決まってから、感染者が突然増え始めています。

日本での感染爆発が起こらないのをただ願うばかりです・・・。

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