• Kumi Umuyashiki

今を生きる

私たちは「今」、「ここ」にしか存在しないのですが、

心というものは、今、ここに存在することが、とても苦手です。


心ここに有らず。

何かに気を取られていると、人生そのものが、とてもおろそかになっていきます。


Stephen Copeという作家がいますが、ヨガについて様々な本を書いていて、

その中に、「The Great Work of Your Life」というのがあります。


直訳すると、「あなたの人生における素晴らしい仕事」となるんですが、

あなたはどんな役割を果たすために、この世に生まれてきたのかな?

みたいなことについて書いてあって、

以前私はそれを「魂の役割」と、勝手に訳したりしていました。


この本の中には、

「他の人の人生を生きることはできない」というフレーズが、何度も出てきます。 他の人の人生を生きずに、自分の魂の目的に従い生きるということ。 それを行うには、

①自分のDharma(魂の目的)が何かを知る。 ②それを精一杯やる。 ③結果にこだらない。

という事をしなさい、と。

③の「結果にこだわらない」というのは、 自分勝手な執着をしないことであり、

結果が成功でも失敗でも、同じように受け取りなさいということで、

その「執着しないことにパワーがあるのだよ」と言っているのです。

(この本は、バガヴァッドギータについて書いている本でもあり、これはカルマヨガのお話なのです)。

例えば私たちは、

仕事や勉強、人間関係においても、行動の結果について考え出すと、

「これで良いだろうか?」 「自分は充分だろうか?」 「勝者になれるだろうか?」

という疑いや不安が常にが生まれてきてしまう。

そのように結果にこだわって行動すると、 パフォーマンス(行い)は、うまくいかないことが多いのです。


結果にこだわり行動する人は、

「みじめ」で「心配ばかりしている」と、著者は書いています。 (バガヴァッドギータのクリシュナの言葉として)。


結果に強迫的に執着しなくなった時に初めて、行いに100%集中できます。 なぜなら、結果のことを考えないことで、

すべてのエネルギーが、今行っている行為にいくことができるからです。

では、「望みを持つこと」は良くないのか? ヨガの練習者たちは望みを持つことを、

・貪欲になる ・恋い焦がれる ・志を持つ

と分類しました。


貪欲や恋い焦がれる気持ちは、苦悩を産みます。 だけれど、志を持つのは、悪いことではない。 そしてその志(大志)を達成するには、最初に挙げた

①自分のDharma(魂の目的)が何かを知る。 ②それを精一杯やる。 ③結果にこだらない。

というのが必要だと。。。

やらなきゃいけないことを、一生懸命やり、結果は手放せと。

しかし、気を付けなければいけないのは、 「貪欲」が「大志」に見えることも、

「大志」なのに「貪欲」だと間違えてしまうこともあったり、 「大志」がいつしか「貪欲」になったりすることがあるというように、 それらを見分けていくのがとても難しいというのです。

だから Stephen Cope は、この課題は一生の課題だと言っている。


結果にこだわらず、たまに食べるケーキ

結果にこだわるのは、

「時間」に囚われる私たちの心のせいでもあります。

結果というのは、先のことであり、 先のことを考え、うまくやろうとすると、心がラジャス(刺激的・攻撃的な性質)になる。 (逆に思考が過去にいくと、心はタマス、暗質になりませんか?)

サットヴァ(純質なもの)というのは、

やはり自分が「今」に存在していないと感じることができません。 サットヴァな状態(安定してリラックスしている)で行動をしていると、

結果がどうであっても構わなくなり、

この「構わない」という感覚がきっと、

離欲(ヴァイラーギャ)なのではないかな~、と思いつつ・・・。

離欲か~、できないけど、ま、いいか、と、今年も終わっていきそうです。



バガヴァッドギータ(クリシュナの言葉)


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